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「気にかかる事が…?」
「いえ…。良き相手かと存じます。故に危うさを感じております。」
つまり、半兵衛が言うのは、想像されやすいから、邪魔もされやすいと言っているのであろう。
「左様じゃな…。」
隆行がそう返すと、
「お考えがおありのようですね。」
という言葉が半兵衛の口から出た。
その言葉に隆行は口を閉ざした。
(確かにこの先の考えもあるけど…さすがは竹中半兵衛…何も言ってなくても…二手三手先にドンドン進んでいくな…。)
これであれば、他に聞いていたスパイなどが居たとしても、この二人の会話から内容を把握する事は困難であろう。
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