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「安直だけどさ。僕はね、女の体を手に入れて、タツに抱かれたいって思ったんだよ。未遂に終わったけどね」
小さく舌を出し、龍也の鼻の上を啄んだ。
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「……へ?」
龍也の眼が点になった。
「おやすみなさい!」
言ってしまって、急に恥ずかしくなって、尚はタオルケットを頭から被った。タオルケットの上からでも湯気が出そうな程に恥ずかしくて体中が火照る。
恥ずかしくてそのまま寝たフリをした。
「……ったくよ……ガキがませたこと言うなよな」
狸寝入りに騙されてくれたのか、電気を消すと優しく尚の頭の位置を撫でながら呟いた。
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