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発明王エジソンの名言「発明とは99%の努力と1%の閃き」は有名だけど、
実は新聞記者のでっち上げだったことは知られて無い。エジソンが本当に
言ったのは「1%の閃きが無ければ99%の努力なんて無駄」。
僕も人生で努力したことが無い。難問と対峙した時にも特別な事をする訳
でも無くボーッと見てるだけ。日本史研究でもネット検索で史料漁ってるうちに
「あ、あった」と偶然発見する。
だからと言って努力が不要だとはちっとも思っていなくて、むしろ努力する
ことが尊いと思う。
エジソンは「閃く自分=天才」だと自慢した訳だけど、それは傲慢。
僕は努力しない自分を「ダメ人間」だとしか感じていないです。
僕の小説の主人公はダメ人間が多いのですが、それは作者自身がそうだから。
双子として一緒に産まれた兄貴は努力の塊みたいな人で、毎晩遅くまで
机に向かってコツコツ勉強してた。同じ部屋なのに僕は夜7時には爆睡。
あんまり僕が勉強しないので「少しは兄貴を見習え」と母親が怒ったのですが、
何しろヤル気がゼロなので暇潰しに本ばかり読んでました。
その結果、兄貴が学年トップの成績で、僕は国語だけ全国クラスに。
中学は私立で何故か兄貴も同じ学校になったのですが、4月の実力テストで
兄貴が学年2位。みんな名前をまだ憶えていないから会う人会う人に
「学年2位ってオマエ凄いな!」
と声を掛けられるハメに。最初は「いや、それは兄貴なんだよ」と訂正して
いたけど、途中からメンド臭くなって「有難う、次回も頑張るよ!」って答えた。
それでも名前を憶えるにつれ「兄=優秀、弟=バカ」が定着して間違えられる
ことも無くなり、ホッとしました。
大人になった今、兄貴は優秀な医者になって学生を教えています。
一方の僕は会社で出世コースを外れたダメ社員に。
うん、やっぱり努力って尊いものですよ。
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