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充分に濡らしたナカが指を進める度にひくひくと蠢いては絡み付き、それだけで達してしまいそうだ。
二本に増やした指でナカを押し広げながら、敏感な箇所を擦る度に甘い声が落ちてくる。
「かい、とっ、も、い、からっ、早く…っ」
「……っ」
潤んだ瞳で見つめられて、甘い声で強請られて我慢なんか出来る筈が無い。
両足を肩に担いで、引き抜いた指の代わりに張り詰めた自身の熱を一気に深く沈めた。
充分に解しきれてないそこはやっぱりまだ少しキツく、きゅうきゅうと締め付けては熱の放出を促す。
だけどまだだ。
まだこの感覚を味わっていたい。
初めて南を抱いた時。
快感よりも打ち震えるような喜びを感じた。
それは繋がったと云うよりも、元から一つの存在だったかのような。
一つだったものが別れて、やっと元に戻ったような、そんな不思議な感覚に、泣きたくなった。
「………かい、と……」
淡く笑みを浮かべて伸ばされた手に指を絡め、震える唇に口付ける。
もうこれだけで充分だ。
繋がったまま互いを感じてるだけで充分だと思うのに、体はそれ以上を求めてどくどくと激しく脈を打ち続ける。
「……いいよ……来て…」
「…っ、わり…っ」
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