第1章

3/8
前へ
/8ページ
次へ
そのお相手は、山内 玲香(ヤマウチ レイカ)享年21歳 大学生。玲香さんは蓮司さんとは逆で死にたくなかった。もっと生きたかった玲香さんは病気で亡くなってしまったんだ。俺は玲香さんは俺とよく話すんだよね。と言うか、玲香さんが話しに来るんだけど、割りと初めから馴染んでいたんだ。 高校生になって憑依した2人と同時に話せる凄ワザを手に入れてしまった俺は、蓮司さんと玲香さんと3人で話す事が多くなっていた。 蓮司さんは生前、よく行っていた喫茶店があって、そこのパンケーキがお気に入りだったらしい。そんな事を言い出した蓮司さんに、玲香さんがまさかの一言。 『蓮司さんのお気に入りのパンケーキって、もしかして、“Mm_エムエム_”のパンケーキですか?』 『おぉ!そうだよ。“Mm_エムエム_”のパンケーキだよ。玲香ちゃん知ってるの?』 『はい。実は私も通ってました。』 ええーっ!と派手に驚く蓮司さんは、運命ってあるんだな…って言ったと思ったら、運命って残酷…生きている時に会いたかったな…って小さく呟いた。 いくら小さく呟いたところで、俺にも玲香さんにも丸聞こえなんですけどね。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加