312人が本棚に入れています
本棚に追加
/62ページ
大神組には用事を足してから行くと伝えておいた。
「遼太郎の気持ちは固いようだな。わかった。あいつらには手を出さないように言っとく。元気でな」
「ああ、今までありがとうな。おまえ、大麻はやめとけ。幻覚見るぞ」
「ふ、やめられたらな」
皮肉げに笑った友に背を向けて歩き出す。
階段を降りると、憎々しげに見つめるかつての仲間の目が突き刺さった。
「……おまえらも元気でな。無茶苦茶すんなよ」
見送られる。
黙って見送ってほしいそう思ってた。
『そいつは裏切り者だ、殺ってまいな』
最初のコメントを投稿しよう!