『蒼銀の恋』

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行かなくては。奏が待ってる。 榊も仁も。これから一緒に歩いてくんだ。 「遼太郎、これが最後だ。何か言い残すことは?」 俺にはこれから未来が待ってる。言い残したりしない。 口の端が切れ拭うと真っ直ぐに前を向いた。 「おまえはバカだな―――」 脇腹が濡れてきて、飛び掛かってくる男の腕が間近に迫った。 ガウウッ!!
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