『蒼銀の恋』

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青みがかった瞳から溢れる涙を拭う。 親鳥を心配するヒナがいる。 それでも流れ落ちる涙に切なくなる。 「泣くな、雛のせいじゃねぇ。これは俺の問題だった。」 「でも」 「―――やりたいことを見つけられたのは雛のおかげだ。だから泣くな。それから、雛と一緒に来たあの男が助けてくれたよな。礼を言わなきゃな」 悔しいがあの狼の銀が来てくれなかったらお陀仏だった。 「なあ、雛…おまえ、あいつのこと―――」
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