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良江は、テレビのニュースを見て腹を抱えて笑った。
あの憎っくき日下省吾の女房が重体で病院に運ばれたのだ。
「あはは、あの女もアイツも、苦しめばいいんだ!」
久しぶりに愉快な気分になった良江。
左手には、白い包帯が巻かれていた。
「そうだ、祝杯をあげよう」
良江は、台所に向かうために立ち上がろうとした。
その時、
視界の端に人の足が写った。
「!」
見上げると、黒い影が立っていた。
それは、既にバットを振り上げていた。
「あたし、恨まれてるの?
誰がバットマンを呼んだの?
嫌だ!
死にたくない」
良江の頭に無慈悲な攻撃が加えられる。
ゴッ!
ゴッ!
ゴッ!
凄まじい表情で、良江は息絶えた。
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