2.武史との出逢い、そして

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 ***  ホームに上ってきた彼は、美菜子に挨拶を済ませると、とても無念そうな顔をして私のところに来た。 「ねえ、美菜子には告白出来たの?」  彼は首を横に振った。私は少しイラつく。 「そのまま終わるんじゃ、後悔を残すだけじゃない」 「でも、美菜子さんは遠くに行くし、みんな周りにいるから告白なんて……」  今日も毎度のごとくイジイジしている。このままではケジメがつかない。  どうしようか、と思ってあたりを見渡すと、向かいに7時48分発「Maxとき305号」新潟行きが止まっている。  それを見て、鉄研で教えてもらった知識を駆使した一つの策を思いついた。 「武史くん、美菜子と二人きりなら告白出来る?」 「え!? あ、でも……」 「さっきそう言ったじゃない。考えがあるの。ついてきて」 「な、夏乃先輩!?」
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