課長のライバル!?

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課長のライバル!?

確かに課長のライバルだ。 こんなにモデルみたいな美形なのに 義足だなんて誰が信じるのだろうか……? 「驚いた?幼い頃に爆発事故に巻き込まれてね。 命は、運良く助かったけど右足が折れた鉄に挟まり 救出するには、切断しか方法が無かった。 まぁ神経も殺られていたしね」 軽く話すが、それは衝撃的な内容だった。 課長は、車とトラックの事故だったが こちらは、爆発事故。一体どんなに風に 恐怖と激痛があったのだろうか。 想像するだけでも身体が震えた。怖いと思った。 するとロンさんは、ニコッと微笑んだ。 「怖がらないで。まぁ、最初は かなりショックだったし塞ぎ込んだりしたが 今は、楽しくやっているんだよ。 俺は、こう見えても細かいことは、気にしないタイプでね。 それに運動以外は、ほとんど出来たし」 「それに、ある人に教えられ興味本位で 始めた義足と陸上。 そうしたら才能が開花したみたいで パラリンピックが出るまでに成長してね。 周りからも『義足の貴公子』って呼ばれているよ」 ニコニコしながら話すロンさんを見て 凄いなぁ~と思った。 自信に溢れる姿も凄いがその呼び名もだ。 義足の貴公子……確かに 美形のロンさんに似合う呼び名だわ。 きっとモテモテなのだろうなぁ……。 「今は、モデルもやっているのだけど……うん。 このジャパニーズ・ラーメン実に旨い」 ロンさんは、そう言いながら 美味しそうにラーメンを食べていた。 お腹が空くと言うのでラーメンを作ってあげた。 ご飯は、炊いていなかったので申し訳ないが。 「すみません。ご飯を炊いていなかったので 明日は、和食にしますので」 「いや、いいよ。旨いし。 こっちのおつまみなんて実に絶品だ。 結衣は、料理が上手いんだね」 「いえ……そんな」 褒めてくれたので、とても嬉しかった。 インスタントラーメンなのだが……。 おつまみも喜んでくれた。
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