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そして廃ホテルの中の一室で、恵子は和也に誘われて関係をもった。
恵子も和也のことを想っていたので、特にトラブルにはならなかった。
が、この時、部屋の角から二人を見ている白い幽霊がいたのだ。
廃ホテルを出る時、和也の首に、輪切り状に赤い線があるのを恵子は怪訝(けげん)そうに見ていた。
その翌日は、陽子が和也と二人切りで、廃ホテルにいた。
前日の夜に、和也から、リハーサルをしておきたい――というメールが入ったからだ。
そして同じ一室で、陽子は和也に誘われて関係をもった。
無論、トラブルは無く、二人は楽しく過ごした。
が、この時も、部屋の角から白い幽霊が見ていたのだ。
廃ホテルを出る時、和也の首にある赤い線を陽子も怪訝そうに見ていた。
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