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「おはよう」
ピーンポーンという客が来たことを知らせる音と同時に、そんな声が聞こえた。
ジュースを補充していた俺は、その声で売り場の方に戻った。
「いらっしゃいませ。おはようございます」
「おう。おはよう、兄ちゃん。いつもの頼むよ」
カウンターの方に歩きながらドアの方を見ると、やっぱり常連の「おっちゃん」だった。
「おっちゃん」は、いつもこの時間帯になると来る常連さんの一人だった。
本当の名前は知らない。
俺達深夜のバイト達は、「おっちゃん」と読んでいる。
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