嫉妬という感情

27/39
前へ
/39ページ
次へ
「陽菜、スマホ鳴ってるよ」 そんなときに、有希にそう言われて、バッグの中で震えているスマホをとる。 「あ」 着信は、陵から。 別れてからこんな風に連絡がくることは今まで一度もなかったのに。 どうしたんだろう。 無意識に画面上で指をスライドさせていた。 「もしもし?」 “陽菜?” 変わらない陵のやさしい声に、ぐっと胸が詰まる。 「うん」 “俺、陵太だけど” 「うん」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

149人が本棚に入れています
本棚に追加