嫉妬という感情

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“ごめんな。電話して” 電話越しでも、申し訳なさそうにしている陵が見えてくる。 「ううん。どうしたの?」 “あーいや、昨日さ、部屋を片付けてたら、……陽菜のものが結構出てきてさ” そうだ。 たまに泊まったりしていたから、服とか化粧品とか置いておいたんだ。 “どうする? 学校へ持っていくにはちょっと荷物になりそうだし” 確かに結構あったはずだよね。 「どうしよう。あたし、とりに行く?」 “いや。それなら、俺が届けるけど” 何気なく視線をあげると、目の前に座っている海斗くんと目が合った。
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