La Vie en Rose 3

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浩也は歩き始めた。 「あ、あの…。」 美月はどうしたものか迷った末に浩也の 後をついて行った。 浩也は二階の自室の鍵を開けると美月を 招じ入れた。 「どうぞ。」 「…はい。」 浩也は脱いだジャケットを寝室に投げ入れ、 ネクタイを緩めるとリビングに座った。 美月は悪戯が見つかった子どものように 身を縮めていた。 坂本、と浩也が言いかけると美月は正座 して頭を下げた。 「ご、ごめんなさい。私、西島さんが海外 出張中、この部屋の管理を任されていて。
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