La Vie en Rose 3

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ドアの向こうで美月の声がした。浩也は 立ち上がってドアを開けた。 「やっぱり帰ります。」 「風邪ひいても知らねーぞ。」 「はい…。」 美月は浩也に背を向けた。そして、歩き かけて呟いた。 「私、魅力ないですか。」 「え?」 浩也が聞き返すと美月は振り返った。 「だから、女としての魅力、ありま せんか。」 「部下に手を出すほど不自由してないよ。」 「そうじゃなくて―――、私が手を出し たいんです。」
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