La Vie en Rose 3

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「…。」 「あなたが好きです。」 突然の告白に浩也は困惑した。雨がガラス 窓に当たる音だけが聞こえてくる。 どうしてそんなに簡単に好きだなんて言え るんだ。こいつは惚れるってことの意味を 知ってるのか。別れるのがどういうこと なのか知ってるのか。失ったものが大きく て身体に穴が開いたような感覚は? 「気持ちだけ頂いとくよ。」 「どうして?」 「どうしてって…。俺はすぐにまたパリへ 行くし、いつ東京に戻って来られるか わからない。」
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