4人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
だけど、時の流れというのは早いもので。
時の流れによって、好きだった人を忘れてしまうのも良くあることで。
そして、仲の良かった人と疎遠になっていくのも、まぁ良くあることで。
仕事の都合上、隣町に引っ越すことになった私は、呆気なくシンを忘れ、大河とも疎遠になった。
あの頃、きっと心のどこかで思っていた、本当は大河じゃなくて、シンに連絡をしたかったという思い。
だけど今となっては、シンよりも大河と連絡を取りたい。
中途半端な恋心が積み重ねてきたものよりも、友情が積み重なって出来たものの方が大きかったのだろうか。
真意は私にもよく分からなかった。
ただ、気付いたら引っ越してから3年は経過していて、私は大河のことをあまり思い出さなくなってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!