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【移り気】
冷たく 長く降り続く
しとしとこの身を冷やす雨
辛抱強い愛情を持ち
憂いをもつ瞳で たたずんで
どこまでも蒼く鮮やかな
たおやかなその姿
哀しみに透き通る雫を
ポトリと水面に滴らせ
冷たく傲慢なあのヒトの
愛を乞うては涙する
いつかは想いが届くかと
ずっと待ってはみたけれど
想いもこの手も指先さえも
あのヒトに届くことはなかった
愛されない藍の色
やがて 色は移り変わる
愛おしそうに触れてくれる
優しいその手に寄り添った
愛という名の傘を差し掛け
冷たい雨から私を守る
その優しさに 気持ちは揺れて
手折られるまま愛を知る
紫陽花の花言葉
愛を知った藍の色
藍からピンクに紅く染まり
心の色は 変化する
頬を染めた恋心
淡く深い 愛の色
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