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「ハァ……ハァ…」
拓郎は乱れる息を必死に止めるようにマスクをずり上げた。
予想通り、深夜のコンビニには若い女性店員が一人しかいない。
それだけを核にすると、黒い帽子も目深にかぶった。
素早さが肝のコンビニ強盗。
拓郎は駆け足で入り口へと向かい、右手でドアを押し開けた。
「いらっしゃい……」
店員はすぐに異変に気付き挨拶を止めた。
左手に剥き出しのカッターナイフを持っている人物は明らかに客ではないと……
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