Rテレポーテーション・サービス

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 香山は首を傾げつつ、明日ミルクを買ってこなければと思いつつ砂糖をコーヒーに入れて苦みが残るコーヒーに一口、二口、口をつけると玄関の郵便受けから郵便物をとってきた。  コーヒーを飲みながらチラシを見ていると、その中に最新のテレポーテーション装置は紹介されているのがあった。 「確か、妻もこんなのを欲しがっていたような・・・」  香山は呟きをもらし、チラシを眺めていたが、すぐに嫌悪感を露わにして、 「いやいや、やめておこう。気になる商品だが、こんなモノを購入した日にはきっと、よくないことが起こるだろう。テレポーテーション装置など人類にはまだ早すぎる」  そう言って、チラシを丸めるとゴミ箱に捨てた。
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