4:前世の遺恨 "なな"

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産まれた私は、目は光しかわからず 耳は聞こえていたが、周りの大人の言葉は理解できなかった、頭だけは冴えてて力も、記憶も隠すべきだとなんとなく思った。 しばらくするとうっすらと目も見え 、言葉もなんとなくわかる様になった、 「捨てて来い」 その言葉はしっかり聞こえた。 母親は、懇願しているようだったが、殴る音がして、私を抱えて外に出た。 不味い!どんな所に捨てられるのか、ちょっと恐怖だったね、母親は乳児院の前に私を捨てた、よかったわ~山に捨てられなくて。 捨てられる時の母親の言葉 「ごめんね倭子ちゃん、きっと迎えに来るから」 ま、来なかったけど、その時だけでもそう思ってくれたのは、嬉しかった。 授乳、オッパイ恥虐がすぐ終わってよかったけども、やはり寂しかったわ。
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