418人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
生徒会長たちは黙って居た
皆の目が同情に染まったのが分かった
そこに、生徒会室に居なかった会計、と書記の二人が入って来た
ドクンと心臓が鳴った・・・・
「会長、今度の大会のルール変更の打ち合わせしたいんだけど」
そう言う男子生徒のステータスを見て、総毛立つのを感じた、忘れていた憎しみが湧いてきた
書記の宮本(みやもと)隆司(たかし)前世、暗殺者(書類には兵士とある)
一回目の転生で私の総てを奪った憎い奴
「ん?あんた誰?」
宮本に声を掛けられた、油断した殺気がじわっと出てた
「お話し終わりですよね?帰っていいですか?」
「ああ」
毒気を抜かれた様な面々だった
生徒会室を出ると、一息ついて歩き出す
(落ち着け、あれはあくまで前世、今は違う人間)
自分に言い聞かせる、そうしないと無限収納に入っている双剣を抜きたくなる
(なんなんだ、あの欄外の称号<ななを溺愛>?意味わからん!”なな”を殺したのはお前だろう!)
最初のコメントを投稿しよう!