4:前世の遺恨 "なな"

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要塞都市は太平洋の何処かに停泊している、この世界ではGPSは一般に提供されてないので、何処に居るのか分からない。 海女の仕事は再開出来ている、ちょっと遠いが岩棚があったのでそこを起点に、海洋調査していた。 今日は、魔素だまりが大きかったり、数が多くて疲労が酷かったので、帰りに公園の木の根元に座り込み休んでいた、心地よい風を肌にか感じ、ゆったりとした気分でいた。 がさっ 近づいてきた人間の後ろに瞬時に回り込みナイフを突き立てる 「いい加減にしてもらおうか!」 「つっ・・・渡辺・・・話を・・・」 喉に突き付けたナイフ、触れた所の皮膚が切れじわっと血がる。 宮本はじっとして、されるがままになっている。 認識阻害魔法を展開しているので、誰も私たちには気がつかない。 「話をさせてくれ、”なな”」 さらに、付きつける、血がナイフを伝うほどに 「その名で呼ぶな、近づいたら殺すと言ったはずだ」 「・・・・たのむ・・・・」 ナイフに涙が落ちた
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