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気が付くと、白い天井が見えた。
周りを見渡すと、病院の様だった、でも部屋の中央に普通病院にはない鉄格子が見えた。
足にも何か、動かすとかちゃと金属音がした足枷がされて居る様だ。
「死んでない・・・」
しばらくきょろきょろしていると、鉄格子の向こうに、剣を携帯している怖そうな男が現れた。
「気が付いたか?動ける様なら尋問をしたいのだが」
なにか、変だ強面の男が、私に落ち着いた口調で、丁寧に語りかけている
私はベットの上で正座して(足枷が少し痛いが我慢)丁寧なお辞儀をした。
「お手数をおかけします、身体は大丈夫です、何でもお話しさせていただきます。
死刑はなるべくバッサリとお願いします。
拷問は何でも喋りますのでしないでください
よろしくお願い致します。」
「・・・・本当に闇ギルド育ちか?」
「はい、さらわれて来たのは1歳と聞いております」
「何で、丁寧語が喋れる?」
「・・・それは企業秘密で、本当に信頼できる人が出来たらお話しします・・・あっもう死刑になるから、それは無いか・・・どうしようか・・・」
「まあ良い、さらわれていた子供たちは、厚生施設に送られる、死刑になるのは幹部のみだ、安心しろ」
「厚生施設ですか?」
「まず、お前の名前は?」
「有りません、さらわれた子供の順番で呼ばれていました、私は 7 ”なな”と」
「・・・・今まで殺した人間は?」
「名前でしたら知りません、言われるがまま指示されるがまま殺しました。
人数でしたら、だいたい100人以上は殺したと思います。」
「殺しに躊躇は無かったのか?」
「有りました、何処かの馬鹿が邪魔なだけで殺せという、罪もない人間を殺すのに躊躇しない訳がない、あまりにも躊躇するので最近は薬を使って思考を止められてました。」
「・・・・薬・・・」
「気が付いたら、全身返り血だらけ、解ります?その恐怖」
涙がボロボロとながれて落ちた
「殺した人達に謝罪するためにも、お願いです殺してください、首をかき切るナイフをください。」
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