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屋敷が騒然となった
「クーデターです!」
そう家人が言うと皆、戦闘態勢に入る
数年前から懸念されていた、一向に経済が良くならない、それは誰のせいなのか?
国からの会社設立の助成金を横取りしたり、勝手に影で税を上げたり、少しでも利益を上げる店を横やりしたり、いろいろやらかしている、貴族達である、
平民出身が多い軍隊、が発起するのは必然だったと思う、
王弟である公爵は王の次に狙われる、それを皆わかっていたから。
逃げようと言った、でも逃げないと言う公爵、
自分は逃げないのに、私には逃げろと言う矛盾
全員死を覚悟した
「”なな”すまない、もう命の危険は無いと言ったのに」
「レオン様に助けていただいた命、愛しいあなたとなら何処までも」
軍隊がなだれ込んでくる、しかしただやられてばかりでは無い、精精抗ってやろうと皆で言っていた
軍隊も無傷では無いが、多勢に無勢、公爵家執務室で、フルプレートの軍人と対峙していた
公爵は私を後ろにかばう様ににらみつけていた。
切りかかる兵士、剣の音のみが部屋に鳴り響く、ズシャ鈍い音がして公爵の腕から血しぶきが飛び散る、と私のお腹に刺さる剣、
ぐふぉ!口から血を噴出す
「”なな”!」
公爵が叫んだ、と同時にフルプレートの兵士の剣が公爵に刺さる
「”なな”?」
私は最後の気力でその兵士に殺気を放った
「まさか・・・”なな”?・・・そんな・・・探していた・・・探していたのに」
兵士がかぶとを脱ぐ、そこには憎っくき男の顔があった
「てめぇ!私の幸せを夢を全て奪いやがって、愛しい人も奪いやがって!恨んでやる!恨んでやる!ゆるさねぇ! ゼット! 」
そういい放って私は死んだ・・・
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