地獄へランデヴー

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「主文。被告人、海野カイを死刑に処する」  そして僕は、殺人犯として裁かれた。  同級生や家族、無関係の人間を四九人殺害した罪は、心神喪失を理由にしても死刑を免れられなかった。十代の凶行にメディアは色めき立ち、事態を重く見た法務相の判断により、異例の速さで僕の死刑執行が決定した。  絞首台に僕は立つ。目隠し用の袋を被せた刑務官が、僕の耳元で言った。 「待ってたよ。私と地獄で楽しく暮らしましょ!」
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