妄想痴漢列車

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 頼む、叫ぶの止めて。さすがに恥ずかしいしこの状況説明しようもないし。  駅まで後数分、俺頑張ってる。  でも、電車が大きく揺れた瞬間俺は陥落した。予想以上に後ろの指が俺を刺激して、ズンッと一瞬突き上げるような刺激があった。  ほんの少しこじ開けられた感じもあり、ギリギリまで我慢していたのもあって、それが決定打。 「っっ!!」  声を殺して、俺はイッた。  顔を真っ赤にして、荒い息を吐いて、涙目で和樹の顔を見た。  呆然としてる奴の顔をみたら、惨めだししんどいし逃げたいし、でも腰は立たないし。 『○△駅~、○△駅~降り口は…』  車内アナウンスの直ぐ後でドアが開く。  和樹は俺の腕を強く握って人混みの中に誘い込む。雪崩みたいな人の動きに乗ったまま、和樹は俺を男子トイレに引きずり込み、個室に押し込んだ。
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