第4章 滑らかなくちどけ

1/14
前へ
/34ページ
次へ

第4章 滑らかなくちどけ

「鼻血がまた…」と、平蔵は愛想笑いをしてクラスメート達に説明した。 私たちは並んでベンチに腰掛けた。 そして、クラスメート達は急いで授業へと戻って行った。 同じ右の鼻の穴にティッシュを突っ込んでいる私たちは、お互いの顔を見て笑った。 「なんだ、笑うじゃん」 平蔵は柔らかい表情で私を見ている。 (このシチュエーションはなんだろう?) 虫唾が走った気がした。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

148人が本棚に入れています
本棚に追加