第4章 滑らかなくちどけ

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先生は私をチラっと見てクスクスと笑いをかみ殺しながら、保健室から出ていった。 二人だけになってしまった。 (あ、やだな…) 「なにが?」 私の心のつぶやきに、すぐ食い付く平蔵が鬱陶しい。 「なにがって、あんたと二人っきりなんて最悪だって思ったまでよ」 「そんなにさぁ!毛嫌いして、オカシイよ?…おまえ」 「だって!あんたは敵だもの!」
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