第4章 滑らかなくちどけ

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(これは私の記憶じゃない) それから、また場面が変わった。 今度はバス停で待っている私の後ろ姿が映し出されていた。 距離を詰めることができず、しばらく見ているだけで時間が過ぎた。 バスが来るのが見えたとき、幼い私はよろけて尻餅をついて転んだ。 咄嗟に近付こうとしたが、すぐにママが駆け寄ってきて立ち上がらせた。 ママの首に抱き着いた私はこちらに気付いて、じっと見たかと思うと プイっと怒った顔をしてそっぽを見た。 【ああぁぁ】と、また幼い頃の平蔵のため息が聞こえた。 どんどん場面が展開していく。
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