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私は二神さんの気持ちに強く共鳴し、心の奥底から熱いものが込み上げてきた。
胸をぐっと抑え、二神さんの言葉をしっかりと刻む。
「二神さん、私なんかの為にお気持ちを聞かせていただき、本当にありがとうございます。とても、共感しました…。もう忘れません!」
私、こんな素敵な上司のもとで働かせてもらってたのに、今まで二神さんの良さを気づかなかった。なんて勿体ないことをしてきたんだろう!
これからはもっと、二神さんのいいところを盗むくらいの気持ちでちゃんと見なくちゃ!
「今胸にある気持ちをしっかりと心に刻み、新郎新婦の笑顔の為、これからもプランナーとして頑張…」
「美崎さん、しー」
つい熱くなり、まくし立てるように大きな声で自分の気持ちを語っていると、二神さんは声を抑えるようにと私を窘めた。
「…この話はもう終わり。ほら、ここのプランナーがやってくる」
「え? あ…」
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