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二神さんの視線の先を追うように後ろを振り向くと、プランナーの百瀬さんが私たちのもとに笑顔でやってきていた。
「お食事、いかがでしたか?」
「とても美味しかったです!」
私は満面の笑みを浮かべ答えた。
「そうですか。それはよかったです。…このあとですが、もしお時間よろしかったら、詳しいご説明をさせていただきたいのですが、いかがでしょうか?」
正直、同業者として、百瀬さんがどんなプレゼンをしてくるのか興味はあった。けれど、私たちは所詮偽物カップル。結婚なんてもちろんする予定などないわけで…。
私はどう答えたらいいのか分からず、助けを求めるように二神さんに視線を向けた。
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