家庭訪問

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 プルルルルルルル…。 「もしもし先生です。今、あなたのすぐ後まで来てるから…」 「ひっ…!」  背中に冷たいものを感じたTちゃんは思わず背後を振り返ってしまいます。  するとそこには、 「もう、待たなくいいよ」  怪我をして、全身血まみれになった大好きな先生がいました。 「い、今、お、お母さん出かけてて留守なんです!」  Tちゃんは咄嗟にそう叫びました。  その言葉に先生はどこか少し残念そうな顔をして、すうっと煙のように消えたそうです。  もし、お母さんが留守なことを伝えていなければ、Tちゃんはどうなっていたのでしょうか?
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