10人が本棚に入れています
本棚に追加
プルルルルルルル…。
「もしもし先生です。今、あなたのすぐ後まで来てるから…」
「ひっ…!」
背中に冷たいものを感じたTちゃんは思わず背後を振り返ってしまいます。
するとそこには、
「もう、待たなくいいよ」
怪我をして、全身血まみれになった大好きな先生がいました。
「い、今、お、お母さん出かけてて留守なんです!」
Tちゃんは咄嗟にそう叫びました。
その言葉に先生はどこか少し残念そうな顔をして、すうっと煙のように消えたそうです。
もし、お母さんが留守なことを伝えていなければ、Tちゃんはどうなっていたのでしょうか?
最初のコメントを投稿しよう!