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あれから数日間、私は色んな曲を聴いていた。
女の子の恋心か・・・
私も今までそれなりに好きな人がいたりはしたけど、正直そんなに本気になった事はなくて、今聞いてるような切ない恋心ってそこまでまだ分からない。
伊吹くんは・・・分かるのかな?
ふっと伊吹くんとカヨさんの姿が目に浮かぶ。
ほんとにお似合いな二人だったもんな。
将来を誓い合ってるなんて、理由がなんであれ羨ましいな。
あれ?
そういえば、伊吹くんに許婚がいるのなら、伊織ちゃんにだっているのかな?
それっぽい様子はなさそうだけど・・・
そんな事を悶々と考えていたら、突然耳からイヤホンを外された。
「!!伊織ちゃん?!」
顔を上げると、そこには何やら怒っているような表情の伊織ちゃんがいた。
「ちょっと来て。」
笑顔で言うけど、滲み出ている裏腹な気持ちが見て取れて私は怖気づいた。
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