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その声に顔を上げる。
・・イケメン・・・!
「かっこいい・・」
「え?」
「あ、すみません・・ちょっと家を間違えてしまいまして・・・」
「家を?・・もしかして君、今日からこのアパートに?」
「はい、そうです。」
「ちょっと鍵、見せてくれる?」
私は言われた通りに鍵を渡した。
「またか・・カヨの奴。」
「へっ?」
「ごめんねー。ちょっとうちのが渡す鍵を間違えちゃったみたいで。すぐ手配するから、それまでうちで待っててくれる?」
そう言いイケメンが指差した先は、さっきの部屋。
「えっあ、いや、でも・・」
「いいからいいから!」
抵抗も虚しく、ぐいぐいと引っ張られ部屋に押し込まれた。
「あれっ?伊織のヤツ帰ってたのか。」
イケメンは玄関にあるローファーに目をやり、そう言う。
「おいっ、さっき知らない女が・・・」
伊織と呼ばれたカノジョ?は、濡れた髪をタオルで拭いながら現れた。
雫が伝う長い黒髪がなんとも艶やかで・・・
思わずドキッとする。
っていうか・・・・・アレ・・・?
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