そこは私鉄の駅…のハズ

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 さっきの席に戻った。   しかし、電車のスピードは、なかなか落ちなかった。 (おかしいな……?)  窓外に見える景色も、どんどん変わっていった。  紀子が車内を見回すと、客は彼女だけだった。  なかなかスピードが落ちない電車に乗りながら、紀子は恐怖を覚えていた。  そして、なんとか連絡しなくては……と、スマホを出したが『圏外』だった。 (この電車、いったいどこへ行くのかしら……?)  窓外の景色は、もう暗くなってきていた。
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