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“可愛い”
何度も思うが可愛いとしか言いようがない。
近くで見ると余計に小さく見える身体。
食べる者が無かったのか薄い身体で震えている姿は加虐心を刺激させる…
零れそうな涙につい舌が動いてしまった。
勢いよく見上げた顔と視線が交わる。
まん丸でくりくりした目と匂い立つ香りで時間が止まったかと思われた。
が、彼が顔を綻ばせて手を伸ばしてきたため気を引き締め直したがそれに対して悲しそうな顔をされてしまった。
悲しい顔をさせたい訳では無い
しかし今の私は言葉を発すことが出来ない。
とりあえずこの侵入者を連れ帰り今後のことを話して寝…保護をしよう。
人形になっているため首を食んで連れていくことが出来ないため硬い皮の部分を咥えて侵入者を持ち上げる。
何やら言葉を発しているが異国語で全く意味がわからん。
それも連れ帰ってから対処しよう。
今はこの馨しい香りと戦いながら戻るとするか…
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