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イケメンさんことディウブはかなりの長身なようで「ディウブ」復唱中ずっとしゃがんでいたのだがそれでも俺より大きいと分かるくらいだからきっと180cmは有に超えているだろう…
そして無駄のない均等についている筋肉。
なにかスポーツをしているに違いない。
身長高くてスポーツ出来てイケメンで…
畜生羨ましいぜ…
「Ez al dakizu zure izena?」
「…はい?」
小首を傾げて語尾をあげてる仕草も様になってるじゃねぇかイケメン滅び…って、違う違う。
「えーと…え、えへ…」
とりあえず同じ仕草で誤魔化してみる。
つかやっぱり聞いたことない言葉だな…
お互い小首を傾げて視線を合わせている姿は傍から見たら嘸かし面白く見えるだろうが本人達は至って真面目なのである。
そして長い沈黙の後最初に動いたのはディウブだった。
ぽん
と、閃いた!といったような時に使うジェスチャーで手を叩き、
「Ah! Gogoratu ezin duzula hitzak ulertzen!」
と、言ってから自分を指して
「ディウブ」
と指したのち、俺を指して小首を傾げた。
あ、、あぁ!! 俺の名前ね!
名前は何?って聞いてたのか…外国語恐るべし…
同じように俺も自分を指して
「あきら」
と答えた。
彼もこちらの言葉を発するのは難しかったようで、「ら」を“ら”と“る”を合わせたような発音で言っては眉間に皺を寄せ、やっとこさ頷きながら
「あきら」
と発音できた時には俺のおててはふやけきっていた…おぅふ…
こうしてようやく俺こと章とイケメンさんことディウブはお互いの名前を言えるようになったのである。
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