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何でこんなことになったんだろう
これ程己の運命を呪ったことはないと思う。
今生きていることがこんなに辛いなんて。
転校生はいろんな意味でスゴい奴だった。
別の高校へ進学した友達から聞くといわゆる
"非王道転校生"
というものらしい。
『いいか、絶対関わるなよ。絶対だからな』
そう忠告した意味が今ならわかる。
廊下を歩けば憎悪と妬みの目で見られ、教室に入れば暴言が書かれた机と椅子。
放課後には呼び出されてサンドバックだ。
そしてとうとうーーーーーー
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「ーーーーーーっ」
まだうっすらとくらい朝、
声にならない声と振りあげた腕で目が覚めた俺は全く思い出せない夢に首をかしげつつ贅沢な二度寝をしたのであった。
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