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こんな感じで食器を一通り持っては異国語で発音し、それを復唱するという作業が続いた。
最後の一つを発音した頃には最初に教わったのが何だったのか忘れかけていて、
指を指しながら確認のため発音した。
笑顔で頷いていたので合っていたようだ。
良かった…俺頑張った…
脱力しながら頑張った自分を自画自賛に褒めたたえていると
「Joan atzera zure gelara eta idatzi letrak.」
と言いながらアーキルさんが席を立った。
そしてドアを開けてこちらを見ている…
見ている…
あっ、、部屋から出ろってことね、察しました。了解です。
「ご馳走様でした」ともう1度言った後、アーキルさんにお辞儀をしながら扉を通ると一夜を過ごした部屋に通される。
部屋には出るまでになかった紙とペンが…
あっ………
夕食に呼ばれるまでみっちり先程復唱したものの名前と、簡単な挨拶を発音しながら書き、この地域のあいうえお表のようなものを渡されひたすら書くというお勉強タイムをすることになった。
文字を書きすぎて手が痛い…
夕食は無我夢中で食べたので何が出たのか全く覚えていなかった(笑
そして追い打ちをかけるようにアーキルさんから
「Hemen banatuko dut, beraz irakurri.」
と絵本を手渡された。
夜に読んどけってことか…とほほ…
思いのほかハードスケジュールで学ぶんだな…と肩を落とした章だった。
(あ、でも絵は可愛い。)
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