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※ここからは日本語『』、異世界語「」で表記していきます。
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『それにしても朝早いよな…昨日貰った絵本の復習でもするか…』
今では簡単な物語になった課題を音読しながら時間を潰すことにする…ここまで長かった…
最初に出てきたのなんて食べ物が書いてある絵本だったからな…
「むかしむかーし……たぃおーしん、と、かぜのせーれいが……た。…たぃおーしんぎゃ……」
この国の絵本も昔話みたいなのが多くて、知らない発音が沢山出てくる。最初こそかみまくったが、最近はアーキルさんも頭に?マークを浮かべる回数が減ってきた。
今読んでる話は…絵の内容的に太陽神と風の神の話だ。
子供に耳タコになるまで読み聞かせる話でも俺にとっては初めて聞くものなので楽しく勉強してる。化学とか数Ⅱに比べれば100倍は楽しい。偶にかむけど気にせず集中して読んでいるとドアをノックする音が聞こえた。
「はーい」
と、取り敢えず返事をすると、ドアを開ける音がして体が見える。やっぱりアーキルさんだった。
「おはようございます、あきら。朝食の時間になりましたのでそろそろ行きましょう。」
「おはようござーます。ご飯食べます。」
読んでいた絵本を片付けながら挨拶をし、一緒に部屋を出る。
今日もイケメンですね。アーキルさん。眩しいっす。
いつもご飯を食べる広間には既にディウブが座っていた。書類を読みながら。
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