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部屋に沈黙が流れる。
なんだこれは。俺変なこと言ったかな。心なしかアーキルさんの眉間にシワが寄ってるし、下向いて考え事を始めてしまった。
「あの…」
「…、わかりました。まだ厨房は入ることが出来ないので、先に動物から見ましょう。この国の馬はシャイヤーが主なので、見応えがあると思いますよ。」
「えっと…、私を運んだのはまた会えますか?」
馬も見たいけどね。狼さんに会いたいのよ。
「あー、彼にはまだ会うことはできないと思います。それはまた時間が来たらお会いできるかと思いますので…、」
伏し目がちに言われ、断念。
話が終わり、アーキルさんはお仕事へ、俺はまた勉強をする。お昼食べ終わったあたりでまたアーキルさんが迎えに来て、馬を見せてくれるらしい。狼くんではないけど、動物が好きな俺はどっちにしろ大歓迎だ。
ずっとなにもしないで居候してるのも罪悪感半端ないし、出来ればお仕事したいなぁ…
そんなことを思いながら黙々と勉強に励むのだった。
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