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『今日は楽しかったな~』
課題と夕飯を終えた後、風呂に入りながら思い出に入りながら馬さんを思い出す。
ついつい鼻歌混じりになってしまって気分はルンルンだ。
俺が入っているのは前回ぶん投げられた風呂ではなく、もう少しこじんまりしたしたところである。それでも銭湯みたいに大きいので気分は温泉。
そのまま流行りだった曲を口ずさみながら上がって部屋に戻る。
不思議なのは俺が通ると急に灯りが付くことだ。
最初は玄関先に良くあるセンサー式かと思ったけど、よく考えりゃここにはそんなこ高度な技術はないので、別のなにかだと思う。最初こそビビってたけど、今じゃ暗い廊下や階段を歩かなくてすむので考えるのをやめた。明るいのいいよね。
身体の熱を冷ましつつのんびり階段を昇っていると上が明るくなっていることに気づいた。
誰かいるのかな…
「いますかー?」
ふむ、いないようだ。誤作動かな?
そんなこともあるんだねー。なんてもいながらも少しづつ速くなる足元。
なんで誰もいないんだよ。やだやだ、やだ…
段々と心拍数が上がる。当たり前だ。走ってるんだから。
もう少し上に登ったらやっと楽になれる…
『楽に…!!』
ダン、と最後の一歩を踏み出すとモップを踏んだ感触と
「ヒャイン!!!!!!」
な
という鳴き声が響いた。
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