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「ーー!!あーー おーーーーば!!ーーあーー!!ーきら!!ぁきら!!」
うるさい。誰だ。…聞いたことある声だな。でも今はもうあいつらに会うこともないはずだ。
じゃあこのうるさい声は誰なんだ。いやだ。起きたくない。起きたくーーー
「おい、章!!」
怒鳴り声とともに強く揺さぶられ目を覚ますとあいつがいた。なんで。嘘だろ。今までのが夢だというのか。いやだ。嘘だろ。いやだ、いやだ。
俺の気持ちは関係なしに話が始まり、あいつが肩を組んで他のやつに話しかける。
やめてくれ。もうたくさんだ。お前がそんなことをするから皆が俺を嫌うんだ。
根も葉もない噂にどれだけ俺が傷つき諦めたことか。お前はわからないよな。お前は守ってもらえるもんな。でもそいつらが俺を袋にしてるって気づいてる?気づいてないよな。俺の言うことなんて信じないもんな。何が親友だよ。何かあったら言ってくれ。俺が助けてやるなんて、どの口がほざいてるんだよ。
「あ、オレ呼ばれたから行くな!!じゃあな、章!!居眠りなんてするんじゃねーぞ!!!!」
いつだってお前は俺の信号に気づかない。
「調子に乗るなよ。クズが」
「お前さえいなければーーは。」
「おら、死ねよ。」
おれ、こんなにきずついてるよ。心もしんどいし、体も痛いよ。
どうしてこんなことするの?怖いよ。
あいつには笑顔だったのになんでそんなこわいかおでおれのこと見るの?
やめて。うごけなくしないで。こわいいやだやめてぬがさないではずかしいこわいいたいいたいいたい!!
どうしておれはこんなにもよごれてるの?どうしてみんなこわいの?いたいのもこわいのもはずかしいのもくるしいのもいやだよたすけてたすけ
「たすけて」
そう言って掴んだものはふんわり温かくてあまい匂いだった。
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