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ディウブが俺を抱き枕にした事件から1カ月が過ぎた。
え?早い??1カ月間何あったか教えろ??
何もなかったんだよバカ野郎!!
何かあったら書いてるさ。
よし。1日のスケジュール書こう。それならお前ら納得するだろ。
《某日の出来事》
朝自力で起きる
窓の外を眺めたのち、アルズェーブの歴史書を読む。
食堂に行ってご飯を食べる。
勉強
お昼ご飯
馬と戯れる
勉強
夜ご飯風呂寝る
まぁ、こんな感じだな。変わったことと言えば、朝食はディウブのお屋敷から5分ほど離れたところにある食堂で、多分騎士さんとか官僚?の人とかと一緒に食べるようになったくらい。
アルズェーブ語がスラスラと話せるようになってから、「もっといろんな人と話したい。居候の身で家主と一緒に食べるのはちょっと。」と伝えたところ、朝早くから開いている宮内食堂で朝食をとるように言われた。
昼はそこで作ってもらうサンドイッチだ。好きなところで食べていいとのことだったので、見晴らしのいいところで食べている。
夜はディウブの希望で二人で食べることが増えた。なんでも、アーキルさんの仕事が残ってて一緒に食べられないらしい。
どこの世界にも残業はあるようだ。
まぁ、そんなこんなで、初めはドキドキした食堂も今では誰かと相席もできるくらいに慣れてきて、今日も
騎士さんとお喋りしながらもちゃもちゃ食べている。
最後の一口をパクリと頬張り、モゴモゴと相席した騎士さんに挨拶して配膳台へ向かう。
途中に見知った顔が人混みの隙間から見えたので声をかけると、アーキルさんは頬を緩め手をあげてくれた。
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