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そもそもここ何県よ…
くそ…なんでこうも不幸が続くのか…
目が覚めた時は晴れていた天気も心なしか今の俺の気分と同じように暗いぜ…
「ん?くらい…?」
上を見上げると今にも降り出しそうな天気。
ちょぉぉい、まって、まって、こんなジャンでグルグルな所で雨降るのは不味いだろ…
周りをキョロキョロ見回しても雨宿りできそうな場所はなく、俺は仕方なくはじめまして知らない土地から1歩足を踏み出した。
雨宿りと、出来れば寝泊まりできるとこを探したい。となると、やっぱり洞窟かと○ろの家みたいな所だよな…
と、こんな状況にも関わらずにのん気なことを考えながらずんずんと獣道を進んでいくと川に出た。
幅の広い川で、晴れていたらキラキラ光ってキレイな風景になったんだろうなーと思いながらとりあえずここで水分補給。
ん、何これ。水うまー!
ボルヴィックより美味くね!?
濁ってないし、臭くないし。
「ペットボトルか水筒があれば汲んで持っていけたのに…」
いやいや、持ってっても重いだけだし、
ここの場所覚えとくだけにしとこう。
さぁ、冒険の旅に出発だぁ!!
気持ちを新たにして、踵を返し足を踏み出した瞬間に広がる真っ黒な壁。
そして ぼふん と佐々木さん(愛犬コリー)に顔を埋めた感触。
…どうしようリアクションできない怖すぎ何これ何これ何これ何これ何これ何これ何これ
そもそも俺175あるんだぞなんでぼふんてなるんだよしかもこれ…絶対俺食われるやつじゃん…
熊か狼か猪か…
ブルブルと震えながらもがんばって顔を上げてみた。
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