結婚式

結婚式は無事に終わり、披露宴も滞りなく終了した。
そしてその翌日、式場の友人から電話があった。
『実はな…昨日の朝、お前の元カノのA子が事故で亡くなったんだ』

その言葉に背筋がゾワリとした。
昨日式場で会ったのは確かにA子だった。冗談にしては質が悪いと思い、新郎は昨日の話を友人に話す。すると友人の次の言葉にさらに顔を青ざめることになったのだ。

『亡くなったのは本当なんだよ…今A子の葬式に来てるんだ。それと、お前がA子に連れてかれそうだったって言う非常口だけど…あそこは外階段に繋がっていて、階段の柵のボルトが数本緩んでるのが昨日の夕方見つかったんだ。誰かが柵にもたれ掛かったりしてたら柵ごと墜ちてただろうって…』